足,潰瘍,糖尿病,壊死,床ずれ,治らない傷

足の潰瘍

2015年12月7日更新
足,潰瘍,糖尿病,壊死,床ずれ,治らない傷

社会医療法人 敬和会 大分岡病院

社会医療法人 敬和会 大分岡病院
〒870-0105
大分県大分市西鶴崎3-7-11
電話 097-522-3131

当院は2004年2月に創傷ケアセンターを開設しました。
創傷とは傷のことですが、数週間以上も治らない創傷を「慢性創傷」と呼んでいます。
慢性創傷には、動脈硬化症を伴う血流障害による動脈不全性・静脈不全性の傷、糖尿病の方にみられる糖尿病性の足の変化、
慢性の床ずれによるもの、骨の変形が原因でおこる潰瘍など様々なものがあります。
現在、日本では、これらの疾患に対する治療効果は必ずしもよくないのが実情です。
日本型の創傷ケアセンターとは、高齢者・透析患者で血行再建が必要な患者を治療できることであると考えています。
当院では循環器内科、心臓血管外科、形成外科におる院内完結での治療、他職種によるチーム医療により
入院して集学的治療を行い、早く傷を閉じて早くリハビリすることを目標に治療を行っています。
入院、外来だけでなく自宅での創傷処置もサポートしていきます。
当センターでは多様なタイプの創傷に対応することが可能で、血流障害・糖尿病性潰瘍、床ずれなど慢性創傷の原因は実にさまざまで、
症状も治療法も大きく異なります。

創傷治癒の妨げとなる薬物

創傷治癒の妨げとなる薬物には様々なものがあり、さらに疼痛を伴う潰瘍もある。
治療を始める前に、患者が使用している薬物をすべて把握し、その中に創傷の原因もしくは
創傷治癒の妨げになっているものがないか知る必要がある。
疼痛を伴う下肢潰瘍と創傷治癒の妨げとなる薬物の例
はじめに 血流障害のある患者において、下肢潰瘍はよくある症状である。慢性下肢潰瘍の95%は虚血、うっ血、神経、そして他の状態(血管炎、高血圧、梅毒など)に起因する。以下のレポートは、当初血流障害が疑われたものの、下肢潰瘍には珍しい原因であったケースを報告するものである。
56歳の男性が3ヶ月続く疼痛を伴った下肢潰瘍のため創傷ケアセンターに入院。患者は両下肢に静脈不全の既往があり、深静脈結紮術(SEPS)を行っていた。 患者は2年前にも足首に似たような創傷ができ、圧迫療法で治癒しているが、今回は治癒していない。
診察では、左踝部、脛骨部、足背面にサイズ10 mm2 × 10 mm2 から 50 mm2 × 50 mm2の潰瘍が4つ。
じくじくした潰瘍は浅く、潰瘍縁は不明瞭。茶色の色素沈着を伴う浮腫が広がり、周辺の皮膚は鱗状に剥げ落ちていたが、骨、腱、靭帯、筋肉に達してはいなかった。潰瘍は強い疼痛を伴い、潰瘍周辺には発赤があった。白血球数、血小板数、生化学的検査値、血糖値など全てのラボデータは正常であった。
治療には当初、創傷ドレッシング、圧迫による浮腫コントロール、抗生剤、外科的デブリードメントが用いられたが、どの潰瘍にも治癒傾向は見られなかった。

 

 

MRI の読解

MRI の読解をマスターすることは大変重要なことで、MRIによって治療方針を決めることができるようになります。
MRI
Janet Cochrane Miller, D. Phil, Susanna I. Lee, M.D., Ph.D.
同一患者のMR画像
A.T1強調画像による骨髄の低信号(矢印部分)。骨髄炎と結びついた浮腫によるもの。
B.T2強調画像による骨髄(実線矢印)、皮膚潰瘍(三角の矢頭)、軟部組織(点線矢印)の高信号。
MRI は骨髄の異常、そして皮質骨破壊、蜂窩織炎、膿瘍、ポケットなどを探知するため、骨髄炎には最も有
効な手段となっている。
骨髄炎の一次所見には、T1強調画像における低信号、T2強調画像における高信号、骨髄への造影剤注
入後の画像強調などがある。
しかしながら骨髄炎のもっとも高いPPV(陽性反応的中度)を示すのは、皮質骨断裂、皮膚潰瘍、骨髄の異
常信号を認める箇所に近い部分のポケットなどの二次所見である。これらの特異な基準が無ければ、骨髄
拒絶反応、神経障害性関節症、ストレス反応など、骨髄炎の画像所見と似通ったものを骨髄炎と偽陽性診
断する可能性があるからである。
これらのコンディションは糖尿病患者において特に一般的で、骨髄炎とも並存することがあるため、的確診
断を更に困難にしている。
骨髄炎診断における画像診断法の感度及び特異度の範囲
画像診断法 感度 特異度
単純レントゲン 60 % (28 – 93) 66% (50 – 92)
99mTc three phase 骨スキャン* 70 – 90 % 38 – 79 %
111 In Oxyquinolone 白血球スキャン 80 – 100 % 70 – 90 %
MRI * 88 – 99 % 83 %
* の方法では最高値と最低値を除外している。


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